ドドメイロキコウ2

ドドメイロキコウ2

拗らせ日記ʕ·͡·̫͖

ギャグ漫画から学んだ哲学

※手元にないので全部うろおぼえです。ぐぐっても出てこなさそう。

 

昔まだ本を読んでいた頃図書室で借りたブッダとシッタカブッタを読んで納得いかなくて少しだけ哲学に興味が湧いた。王道とされる哲学書を2.3冊読んだ気がする。

たった2.3冊読んで思ったのは『結局人によるじゃん!もういい自分のマイ哲学探すわ』だった。内容覚えてないから適当に読んだ気もする。何かにつけて反抗したい思春期真っ盛りだったとはいえ浅はかだったと思う///

今はブッダとシッタカブッタのカップルみたいなブタさんが2人(2匹?)部屋にいて、ゴミの塊?ほこりかな、フワフワしたものが転がっていて、一方は『なんで掃除しないんだ!』と怒られ、一方は『フワフワしていてかわいいね』と和やかムードなシーンをたまに思い出して私もフワフワかわいいね、の方がいいなあと思う。

 

父親の漫画コレクションに東海林さだお*1のサラリーマン専科があった。小学生の頃はお小遣いも少なく欲しい漫画が月に1冊しか買えなかったので読み飽きたら家にある漫画を片っ端から読んでいた。サラリーマン専科もそのひとつだった。

印象に残っている回がふたつある。

ひとつはサラリーマンが社員食堂でハムエッグ?とりあえずハムが入ってるランチを毎日注文するんだけど、そのハムが超薄い。ペラっとしているハムに日々欲求不満を抱えていたサラリーマンはある日奮発してハムを丸ごと購入する。

『分厚く切って食べるぞ!』と意気込むサラリーマン、封を開けてハムに包丁を当てる。

が、分厚く切れない。何度やってもペラペラにしか切れない。オチは丸ごとかぶりついたか薄いままだったか覚えていないけど染み付いた貧乏性😭みたいなことを書きたかったんだと思う。

 

もうひとつは同じ顔同じスタイルのサラリーマンが2人。

何かのお店に1人目が入ると店員は彼に対してひどい接客をした。

ひどい接客をされている時にもう1人のサラリーマンが入店、店員は1人目の時とは打って変わって2人目のサラリーマンには至れり尽くせりな接客をしはじめた。

それを見ていた1人目のサラリーマンは怒り狂い『同じ顔なのになんで!』と嘆く。オチがどうだったか忘れたけど、結局接客の差の理由は明かされなかったと思う。

 

私は哲学を知らない。けど上のふたつのお話は哲学っぽいなと思った。心理学かもしれない。

バカなので何て言っていいか分からない🥴けど、何となく分かる気がしてたまに思い出す。

 

 

古谷実作品が好きだった。わにとかげぎすヒメアノ〜ルあたりまでは読んだ気がする。

僕といっしょ』を初めて読んだ時、青天の霹靂とゆうか目から鱗が落ちる体験をした。

僕といっしょは色々あってホームレスになった兄弟2人と、イケメンと、イトキンと呼ばれる少年4人が理容院を経営している店主に拾われ、主に店主の娘の女子高生と居候の身になった少年4人が繰り広げるドタバタギャグコメディだ。

ギャグ漫画なんだけど、それぞれの背景が暗く苦しい物語にもなっていて、その暗さとギャグのバランスも絶妙で古谷作品の中で一番好きな作品だ。私が今までに読んだ漫画の中でもベスト5に入る。

 

ある日女子高生が『人生って何』と悩み始める。そうゆう悩みが人に聞けない少し恥ずかしいことだとゆう認識はあって彼女は友達にもあまり聞けなかった。

そんな折何かのきっかけで兄弟のお兄ちゃんの方に『人生って何』と質問した。

 

『人生って何』は、多分みんな通る道だと思うし私も一時期悩みに悩んだ。『人生って何』から派生する『私って何』『本当の私ってどれ』にも困らされた。

結果『その時に見つからない答えもある』とゆう一時的な答えに辿り着いて私の『人生って何』は封印されたんだけど、お兄ちゃんの『人生って何』に対しての答えが当時の私を震えさせた。

 

『…そんなものはなあ!!余裕があって暇なやつが考えることだ!!怒』

 

みたいなことを言っていて、私は本当に脳天を撃ち抜かれたような感覚を味わった。

全ての人に当てはまるわけではないと思う。

けど私はすんなり納得できた。飲み込めた。

自分が置かれている状況を余裕があるとか暇とか考えたことが一度もなかった。何かにつけて不満を漏らし周りの私より恵まれている子(かわいいとか頭いいとかお金持ちとか親と仲良しとか)を見ては私は不幸かもしれないと落ち込んでいた。

『私はまだ何も知らない』とこの時初めて本気で思えたと思う。自分がどれくらい驕っていたのか、世間知らずなのか気付かされた。

ブルーハーツの情熱の薔薇の歌詞、『見てきたものや聞いたこと 今まで覚えた全部 でたらめだったら面白い そんな気持ち分かるでしょう』に対して『その気持ち』分かる。とは思っていたけど、実際に全部がでたらめになるとは思ってなかった。

 

この『人生って何』もそうだし他のシーンでも考えさせられ、素直に受け入れられたこともあって私の思う哲学書の位置には僕といっしょがいる。

 

 

私は人に伝えるのが下手くそなので、多分僕といっしょの良さを分かってくれてる!人の記事を見つけたので貼っておきます。

 

 

 

 

*1:中学にあがるまでずっと とうかいばやしさだお と読んでいた…